【臨床検査技師】どんなの職業なの?

臨床検査技師とは

そもそも臨床検査技師とは、

厚生労働大臣の免許を受けて、臨床検査技師の名称を用いて、医師又は歯科医師の指示の下に、人体から排出され、又は採取された検体の検査として厚生労働省令で定めるもの(以下「検体検査」という。)及び厚生労働省令で定める生理学的検査を行うことを業とする者をいう。

というのが法律上定められています。

いや、意味わからんよ。

そんな声が聞こえてきます。

簡単に言えば、「病院で検査を担当している人」です。

臨床検査技師は、レントゲンとかCTとかできるの?

あれは、放射線技師が専門にやってます。

実は、レントゲンとかCTは放射線を扱っているので、臨床検査技師は扱えません。

ただし、MRI検査は臨床検査技師でも検査はできますが、ほとんどの施設では放射線技師が担当しています。

臨床検査業務

臨床検査技師は病院ではどのような検査部門を担当しているか見ていきましょう。

検体検査、生理機能検査、病理検査、採血業務の大きく分けて4つです。

検体検査

検体検査はさらに分かれています。

血液検査、化学血清検査、一般検査、細菌検査、遺伝子検査です。

血液検査

赤血球や白血球、血小板の数や形をみる検査です。

赤血球が少なくて貧血だわ。

白血球が多いからなんか風邪でも引いてる?

こんな感じがわかったりします。

血球の形は患者さんの血液を薄く伸ばして、顕微鏡で覗き込んで色々な血球を見ています。

赤血球の形が壊れている!?

あれ、血小板が異常に大きいぞ!?

あれ、白血球の赤ちゃんが見えるぞ!?

しっかりと血球の形態を見て異常などを見ていきます。

これらの異常から疾患を定める手助けをします。

化学血清検査

この検査が最もみなさんがわかるのではないでしょうか。

最近、血糖値が高くてなぁ…

コレステロールの値が高いんだよなぁ…

中性脂肪が高いと言われたよ。

これらがわかる検査です。

よくお医者さんに気を付けましょうと言われる項目ばかりですね。

一般検査

こちらの検査は尿検査や糞便検査があります。

尿に血が混ざっていないか?

便から血が混ざっていないか?

実はこれらの検体は、患者さんに負担がなく採取できるものです。

簡単に採れて時間もとらない。

これらの検体から重要な疾患を見つけるヒントになっているので、健康診断に必ずあります。

細菌検査

細菌検査は患者さんの血や傷の場所などの場所からとった検体を培地で培養します。

そこで得られた特徴から細菌を定めていきます。

他にもこの細菌にはどの治療薬が効くのかを調べたりします。

細菌のなかには、治療薬に対抗できるものもいます。

その細菌を病院内で流行らせないためにも働いたりします。

遺伝子検査

最近では、コロナによってPCR検査などが注目されている検査ですね。

コロナウィルスだけでなく、いろいろな遺伝性の疾患などを調べています。

例えば、ハンチントン舞踏病、筋ジストロフィー、ALSなどです。

遺伝子検査室はそれなりの設備が必要なので、大きい病院や専門の施設でないとやってません。

中小規模の病院では検査センターなどの専門の施設に外注しています。

もし、遺伝子検査やりたくて就職を考えているなら、そのような施設かどうか見ておくといいかもしれません。

生理機能検査

代表的な検査は心電図やエコーといった基本的にその場で患者さんのデータを記録します。

なので、検査室の中では直接患者さんに対応することが多いです。

心電図や呼吸機能検査、エコー検査、脳波検査などがあります。

健康診断などでは心電図やエコーの検査は身近だと思います。

病理検査

病理検査は患者さんの尿や針生検などの組織細胞の形態を見る検査です。

採ってきた組織細胞のままでは、形態がわからないので染色します。

この仕事を検査技師が行い、染色した組織細胞を病理医が顕微鏡で確認し、診断を行います。

また、病理解剖などは許可を得た特定の施設で行っています。

その補助として検査技師は立ち合います。

病理解剖は、亡くなった御献体の死因を特定するために行われるものです。

御献体には必ず敬意をもって行っています。

採血業務

採血は医師、看護師と並んで臨床検査技師も行えます。

病院での採血室では、看護師と臨床検査技師が担当しています。

大きい施設では、採血は臨床検査技師がやっています。

なぜ臨床検査技師に採血が認められているかというと、採血した検体を処理するのは臨床検査技師であるからです。

つまり、検体のプロが採血したほうが効率が良いからです。

最後に

臨床検査技師の業務内容は幅が広く、たくさんの部門によって分業されています。

前まで臨床検査技師のことを知っていた人は多くはなかったと思います。

コロナをきっかけに臨床検査技師について世間に知れ渡ったことはうれしく思います。

コロナがよい例のように、何かきっかけがあれば知識が増えていきます。

このようなきっかけが与えられるように頑張っていきます。

最後までありがとうございました!

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